地図を表示する

地図を表示する

図3-2-0

出典:国土地理院ウェブサイト

S2AR で地図を表示させることができるようになりました。Web サービスとして

①地形自動生成ツール(Kamio Terrain Generator)
②地理院地図

を紹介し、S2AR と連携して地図を表示する方法を説明します。

(注意)本章では Web サービスを利用していますが、著者はインターネットブラウザとして「Chorme」を使用して動作確認を行っています。別のブラウザ(IE、Edge、Safari など)を使うと、解説通りの動作にならない可能性があります。

地形自動作成ツール(Kamio Terrain Generator)

図3-2-1

地形自動生成ツール

地形自動生成ツールの開発者 神尾政和

神尾氏は、オリジナルTRPGシステム『The Lunatic』と自作のTRPG関連ツールなどを基本無料で公開されています。TRPGでの使用を目的に作成された「地形自動生成ツール」ですが、神尾氏の許可をもらいましたので S2AR の地図作成補助ツールとして紹介させていただきます(神尾氏は、S2AR 用に「csv高低データ出力機能」を追加してくださいました。ありがとうございました)

地形データの作成

図3-2-2

地形自動生成ツールをインターネットブラウザ(Chrome)で開きます。
地形自動生成ツールは各種のパラメータを操作することで、様々な形態の地図を作成することができます。パラメータの説明文をよく読んで、自分の作りたい地形を作成してください。例えば、大陸や島など外周部を海にしたいときは「初期化:正規分布」を選んでください(初期化機能も著者の要望に応える形で追加していただきました)。

S2AR での使用を考えると、横、縦のサイズは「100 x 100」以下にするとよいでしょう。ARKit が動作する最低スペックの iPhone SE でサイズ「100 x 100」の地図を表示できることを確認済みです。(最高スペックの iPhone XS Max ではサイズ「256 x 256」の地図でも問題なく表示できました)

図3-2-3

何度か「作成」ボタンを押して、気に入った地形が現れたら、「csv高低データ」をクリックしてください。「ダウンロード」フォルダに「kland.csv」がダウンロードされます。

地形データの転送

図3-2-4

iPhone を USBケーブルでパソコンと接続します。iTunes で iPhone を開き、「ファイル共有」を選びます。「s2ar」→「追加」をクリックします。「ダウンロード」フォルダにある「kland.csv」を選んで「追加」をクリックします。これで地形データが iPhone に転送されました。

地形データから地図を作成する

図3-2-5

「地図ブロック」の地図データの入力欄に「kland.csv」と入力します。その他の設定値として、

(横, 縦)=地図サイズ(50, 30)
拡大倍率(高さ方向)= 1 倍
低地の色(r, g, b)=緑(0, 255, 0)
高地の色(r, g, b)=茶色(124, 96, 53)
上方向へ= 0(高さ方向に移動させるときに使用する)

を入力します。ブロックをクリックして実行してみましょう。

図3-2-6

図3-2-3とよく見比べてください。中央に大きな池がある地形が完璧に再現されています。成功です。

もし iTunes からファイルを転送できない場合でも地図の表示は可能です。次の節でリストからの地図作成を説明します。

リストから地図を作成する

図3-2-7

前章の「3Dモデル作成」と同じように、リストから地図を作成できます。カテゴリ「データ」→「リストを作る」からリスト「kland」を作成してください。

図3-2-8

左上の「ステージ」にあるリスト「kland」を右クリックして、「読み込み」を選びます。

図3-2-9

そのままの形でデータを読み込むことはできませんでした(失敗)。
「どちらのカラムを取り込みたいですか(1-50)?」のダイアログが表示されます。つまりcsvデータを読み込もうとすると、50列(=カラム)ある中の1列しかデータを読み取れないということです。これでは地図データとして使用できません。

図3-2-10

ここで裏技を使います。kland.csv をテキストエディタで開いてください。各地点の高さデータ(整数)が「, (=カンマ)」で区切られて並んでいます(30行 x 50列)。

先頭に1行追加して、「map」と入力します。このようにすることで、1行目に「,」がなくなり、Scratch のリストに全体を読み込めるようになります。

図3-2-11

リスト「kland」の右クリックから「読み込み」をクリックして「kland.csv」を選びます。今度は、「長さ: 31」のリストが作成できました。1番目のデータは「map」で2番目以降が「地図データ」となります。

図3-2-12

「地図ブロック」の地図データの入力欄にリスト「kland」を入れてください。実行して、先ほどと同じ地図が表示されることを確認しておきましょう。

以上で、「地形自動生成ツール」の説明を終わります。

Mr. Kamio has added “English Page of the Kamio Terrain Generator” for my request. There is the link on the bottom left of the page.(神尾氏は著者のリクエストで「English Page」を追加してくださいました。リンクはページの左下にあります。)

地理院地図

図3-2-13

地理院地図(電子国土Web)

地理院地図とは、地形図、写真、標高、地形分類、災害情報など、国土地理院が捉えた日本の国土の様子を発信するウェブ地図です。
国土地理院が整備する様々な地理空間情報をご覧いただけるほか、地形図や写真などを3D表示にしてご覧いただくことも可能です(.)

地理院地図 ヘルプより

この章の最初の写真図3-2-0は、地理院地図のデータを S2AR で仮想オブジェクトに変換して拡張現実に表示したものです。この技術を使えば、地球上のあらゆる地点をお好みの倍率で、仮想オブジェクトとして表示することができるようになります。

地理院地図の仮想オブジェクト化に挑戦してみましょう。

標高タイルの出力

以下は書籍でご確認ください

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